「海のオアシス」と呼ばれるサンゴを守る<SDGs 目標4・14・17>
質の高い教育機会を得ることは、持続可能な開発をうみだすための基盤です。包摂的な教育へのアクセスは、生活の質を改善するだけでなく、世界のもっとも大きな課題に対する革新的な解決策を考案するために必要なツールを各地の人々に与えることにも役立ちます。
世界の海洋は、その温度、化学的性質、海賊、生物を通じ、地球を人間が住める場所にしているグローバル・システムの原動力となっています。私たちの雨水、飲料水、気象、機構、海岸線、私たちの食べ物の多く、さらには私たちが吸い込む大気中の酸素でさえ、究極的には全て、海が提供、制御しています。海洋は有史以来、交易と輸送に欠かせないルートになってきました。
持続可能な開発アジェンダを成功に導くためには、各国政府と民間セクター、市民社会のパートナーシップが必要です。
【参考資料】
国際連合広報センター
https://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/31737/
「海の熱帯林」、「海のオアシス」と呼ばれるサンゴ
海の生き物50万種のうち、9万種類、海の生き物の4分の1はサンゴ礁に住んでいると言われており、豊かな漁場の支えとなっています。また、サンゴは海中のCO2濃度調整を行い、そして、動植物および私たちが住む地上に津波などの災害を和らげてくれる防波堤の役目もしています。
今、世界の3分の1のサンゴ礁が絶滅の危機にあると言われています。サンゴ礁が絶滅すると、海の中の生き物の生態系が崩れ、私たちの動物の食糧不足が加速し、そして、漁業者の働く場所が無くなってしまうことになります。
絶滅危機の原因は災害だけでなく、地球温暖化による海面上昇や海水温度の上昇など環境ストレスが大きく影響しています。
プログラム実施方法一例
ランカウイ島にあるアンダマンリゾートでは、2004年の津波により深刻な被害を受けたその浜辺で6千~8千年前に形成されたサンゴ礁を発見した後、サンゴ保全プロジェクトに着手しました。海を彩り幻想的な光景を生み出すサンゴのサンゴの生態(植物と同じように二酸化炭素を吸収し、酸素をつくりだす働きをしています)や私達が豊かに暮らす為のサンゴの役割を解説してくれます。
ステップ1 Lab @ Lobby サンゴの生態についてのブリーフィング
リゾート内の海洋生物研究室で、サンゴの役割や現在、海で起こっている問題のレクチャーを受けます。また、ここではその他小さな海洋生物の研究も行われています。
ステップ2 Mini Arms サンゴの巣を作る
サンゴの巣を作りましょう。粉と水を混ぜてセメント作りから始めます。洗面器の中に敷地内から拾って来た、死んでしまったサンゴとセメントを上手く流し込み巣を作っていきます。
ステップ3 Coral Transplanting サンゴの移植とナーサリー見学
ステップ2で作ったサンゴの巣ににサンゴの赤ちゃんを移植します。その後は海水をひいて作っているサンゴの保育園ナーサリーに入りシュノーケルをしながら成長を見学しましょう。シュノーケルはサンゴを傷つけないよう1人づつスタッフと共に行います。
ステップ4 Raft building イカダ作りとサンゴの子供を安全な海へ
大仕事!イカダを作ります。探してきた木の枝をロープで縛り、浮き輪のタイヤを案体よくくくりつけていきます。最後にイカダにサンゴを移植したミニアーム(巣)をイカダに乗せ海にそっと沈めにいきます。
アンダマン海がいつまでも綺麗でいれれるよう、海の豊かさを守っていきましょう。
オンラインで学ぶキャリアアップとSDGs ILKAプログラム
日頃の生活では得ることの出来ない、海外経験による多様性あるマインドやスキルを身につける為のオンライン教育サービスです。「インプット」だけでなく、成果物が求められる環境で「アウトプット」するまでをゴールとする、自発性に特化したプログラムです。