【コタキナバル・SDGs】珊瑚を保護する活動「マリンエコロジーリサーチセンター」<目標13・14>

目標13 気候変動に具体的な対策を

 

気候変動は、あらゆる大陸のあらゆる国に影響を与えています。気候変動は国家経済を混乱させ、生活に影響を与えることで、人々やコミュニティー、国々に莫大なコストを及ぼしています。その影響は現在よりも将来において、さらに大きくなっていきます。気象パターンは変化し、海面は上昇し、異常気象はますます激しくなり、温室効果ガスの排出量は現在、史上最高水準に達しています。

 

目標14 海の豊かさを守ろう

 

世界の海洋は、その温度、科学的性質、海流、生物を通じ、地球を人間が住める場所にしているグローバル・システムの原動力となっています。私たちの雨水、飲料水、気象、気候、海岸線、私たちの食物の多く、さらには私たちが吸い込む大気中の酸素でさえ、究極的にはすべて、海が提供、制御しています。海洋は有史以来、交易と輸送に欠かせないルートとなってきました。
汚染による沿岸水域の劣化が続いているほか、海洋の酸性化は、生態系と生物多様性の機能に悪い影響を与えています。海洋保護区を実効的に管理し、しっかりと資金を供給する必要があるほか、乱獲や海洋汚染、海洋の酸性化を抑えるための規制の導入も必要となっています。

 

【参考資料】
国際連合広報センター
https://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/31737/

 

海に流れ出る大量のプラスチック問題

現在、海の資源を持続的に維持できないほどに、世界の魚の33%が穫られ過ぎています。そして、海のプラスチックの量は2050年までには魚の量を上回るとされています。
環境省の資料によると、1964年~2014年の50年間で、世界のプラスチック生産量はの20倍以上に急増していて、毎年少なくとも800万トンものプラスチックが海に流れ出てしまっているということです。

 

【大量のプラスチックによる被害想定】

  • 海の生態系変化
  • 安全な船舶の確保
  • 観光や漁業の衰退
  • 沿岸地域に暮らす人たちの環境悪化

 

中でも海洋中のマイクロプラスチックによる人間を含めた生態系全体への悪影響が問題とされています。マイクロプラスチックとは、5mm以下の極微細なプラスチック片のことで、魚、鳥、微生物など様々な生物への被害が確認されています。

 

そして、次に大きな問題でもある、サンゴ礁絶滅の危機。

サンゴ礁は世界中の3分の1が絶滅寸前。
 
原因1:温暖化によるサンゴの白化現象
なぜ、白化現象がおきるのでしょうか?⇒高水温が一番大きな原因
 
原因2:二酸化炭素によるサンゴの死滅
地球温暖化の原因である、温室効果ガスの76%の割合を占める二酸化炭素は地球温暖化だけではなく、海の酸性化も引き起こしています。二酸化炭素は海に溶け込み、サンゴや貝の体に必要な炭酸イオンを減らします。これは海の酸性化です。これにより成長に必要な炭酸カルシウムを作れなくなってしまうため、サンゴが死滅する原因となっています。

 

またこちらは、私達が持続的に水産物を食べれるように環境保護や水質をまもっている漁業で採られた水産物のみ与えられる認証ラベル。

 

サンゴを保護する活動を行っているこちらをご紹介いたします。

MARINE ECOLOGY RESEARCH CENTER(マリンエコロジーリサーチセンター)

コタキナバル市内からボートで約20分のガヤナマリンリゾートに併設されたこのセンターはMERCと呼ばれ、海洋生態学研究センターとして活動しています。
MERCはマレーシアの海域で見つかった7種類のシャコガイすべての生産に成功したマレーシア初の企業です。MERCの革新的な教育方法が認められ、マレーシア観光省から最も革新的な観光名所エコツーリズム保護賞を受賞しました。

 

リゾートのある場所は湾になっており、サンゴ礁、マングローブ、海藻床の3つの海洋生態系があり、それぞれが陸上と水中の両方で見られる生命を支える重要な役割を果たしています。
サンゴの修復作業は、サンゴ礁の状態を改善することを目的とし、シャコガイの繁殖はこれらの種を環境に戻し、水中世界の状態を改善することを目的としています。
MERCの使命は、絶滅の危機に瀕している可能性が高い絶滅危惧種の生命を生み出すことです。

ガヤナマリンリゾート

 

マリンエコロジーリサーチセンターで行っていること

1.シャコガイの繁殖

シャコガイを積極的に繁殖させて海に補充する。
成長が遅い上、天敵やシーフードレストランからの取引や鑑賞用などに採取されるなど脅威を受けております。

 

2.サンゴ礁の回復

サンゴ礁の状態を回復し、魚の生息地を復活させ、魚の個体数の増加を促進する。

 

3.環境教育

MERCの環境教育プログラムの中核機能は、すべての訪問者に私達の敏感な海洋生態系を保護し、その重要性と必要性を伝えることであります。

 

MERCの通常のスケジュール

1.桟橋出発(午前8時15分時又は午前10時)

ジェッセルトン桟橋のガヤナマリンリゾートオフィスにて登録手続き後、出発。(ボートで約20分)

 

2.到着後、スライドショー見学(質疑応答あり)

 

 

3.ミニアクアリム見学

 

 

4.タッチタンク(海の生物、サンゴ、ヒトデなどを触り体感することができます)

※ご希望の場合は、別途料金にてサンゴ移植体験も可能。

 

5.ランチ(リゾート内レストランにて)

 

6.シュノーケリング・カヤックをお楽しみ頂けます。

 

7.MERC出発(午後4時)

 

《終了》

 

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