バリ島 世界遺産特集!!【バリ島・観光情報】

2018年07月17日 バリ島観光情報

 

今まではインドネシアの世界遺産といえば、ジャワ島にあるボロブドゥール遺跡が有名でしたが、2012年にバリ島で初めての世界遺産が誕生しました。

今回登録されたのは、「バリ州の文化的景観:トリ・ヒタ・カラナ哲学に基づくスバック灌漑システム」と呼ばれるもので、特定の建物ではなく、バリ島内の5つのエリアがひとまとめに登録されています。

 

●ペクリサン川流域のスバック景観 
●バトゥカウ山保護地区スバック(棚田)の景観(ジャティルイ村の棚田)
●ウルン・ダヌ・バトゥール寺院 
●バトゥール湖 
●タマン・アユン寺院 

 

スバックとは???

バリ島の水利組合「スバック」は、9世紀から続く伝統的な灌漑システムです。バリ島は豊かな河川と肥沃な土壌に恵まれ、古くから水田稲作が発達してきました。年中温暖な気候のため、二毛作が一般的で、エリアによっては三毛作も行われています。そのため、効率的な田への給水や排水の調整が必要とされ、水源から流れてきた水を一旦ダムのような場所で貯水し、均等かつ公平に配分するシステムが築かれました。

さらに、スバックごとに寺院を持ち、水の神や稲の神を祀り、水田に関わる宗教行事も執り行われています。

 

このスバックのシステムは、「トリ・ヒタ・カラナ」という哲学に基づいています。これはヒンドゥー教の宇宙観で、神と人と自然の調和を意味し、サンスクリット語で「トリ(3)」「ヒタ(幸福や喜び)」「カラナ(原因や理由)」を表します。スバックの灌漑システムは、このトリ・ヒタ・カラナの哲学により構築され、現在まで維持されてきたことが、世界遺産登録の大きな理由となっています。

 

絶景!!ジャティルイのライステラス

 

スバックの景観で象徴的なのが棚田です。ウブド方面にあるテガラランの棚田も有名ですが、それとは比較にならないほど広大な棚田が、バトゥカル山の麓に広がるジャティルウィにあります。ジャティルウィとは「本当に美しい」という意味で、地元の人々がそう呼ぶほどの絶景です。

 

これまでは南部のリゾートエリアから距離があるため日本人旅行者にはあまり知られていませんでしたが、世界遺産に登録されてからは注目の観光地の一つとなっています。

 

●ジャティルイへご案内のおすすめ観光ツアー
ブドゥグル高原とタナロット寺院観光
スケジュール
ホテル出発→ブドゥグル観光(ブラタン湖、ブラタン寺院、市場)→ジャティルイランチ&散策
→タマンアユン寺院→タナロット寺院→ホテル到着

雄大な景色!!バトゥール湖

 

「バリの水がめ」と称されるキンタマーニ高原のバトゥール湖は、スバックの源となる重要な場所です。バトゥール山は「地球のチャクラ」とも呼ばれるほど強いパワースポットとしても知られています。

 

ウルン・ダヌ・バトゥール寺院から望むバトゥール湖周辺はキンタマーニ高原と呼ばれ、バリ島観光の中でも必見の人気スポットで、多くの観光ツアーに組み込まれています。

 

●バトゥール湖見学のおすすめ観光ツアー
ウブド&キンタマーニ高原観光
スケジュール
ホテル出発→バロンダンス鑑賞→ゴアガジャ→キンタマーニ高原にてランチ→テガララン
→ウブド観光(自由散策、モンキーフォレスト、ウブド市場)→ホテル到着

ウルン・ダヌ・バトゥール寺院

水の神様であるバトゥール湖の守護神、デウィ・ウルン・ダヌを祀るお寺です。もともとは湖畔に建てられていましたが、1926年のバトゥール山の噴火により現在の場所へ移されました。

この寺院はスバックにとっても重要な場所で、水田の祭事が行われる際には参拝が欠かせません。

 

メルが美しい!!タマンアユン寺院

タマン・アユン寺院は1634年にかつてのムングウィ王国によって建立された国寺で、ブサキ寺院に次ぐバリ島で大きな寺院のひとつです。境内を囲む水路は田園地帯へと流れ込み、周辺の集落の稲作を支えています。

もうひとつの特徴は「メル」と呼ばれる塔で、11層のメルが4つ、9層のメルが2つ、7層のメルが1つ、5層のメルが1つ、3層のメルが1つ、計9つのメルがそれぞれデワ(神々)を祀っています。その美しさから「バリで最も美しい寺院」とも称されています。

 

●タマンアユン寺院へご案内のおすすめ観光ツアー
ウブド&タナロット寺院サンセット
スケジュール
ホテル出発→ウブド観光&自由散策(モンキーフォレスト、ウブド市場)→ランチ
タマンアユン寺院→タナロット寺院→(ディナー)→ホテル到着

ペクリサン川流域のスバック景観

キンタマーニの南側を流れる聖なる川、「プクリサン川」とその周辺の文化的景観も、世界遺産の一部として登録されています。プクリサン川から引かれた水で潤う美しい水田と、その周辺にある観光スポットをいくつかご紹介します!

 

●グヌン・カウィ

「ティルタ・ウンプル寺院」から少し北へ進んだ場所にある、バリ最大の石窟遺跡です。11世紀のワルマデワ王朝時代に、王家の陵墓として造られました。

岩を直接切り出して彫られたチャンディは、インドのアジャンタやエローラ遺跡と同様、インドの影響を受けたものとされています。

遺跡へ続くゲートからの道沿いには、広大で美しいライステラスが広がり、木々の間を静かに流れる川が癒しのスポットとなっています。

 

●ティルタ・ウンプル寺院

ティルタエンプル寺院はウブドの北、タンパクシリンに位置し、聖なる川「パクリサン川」と呪いの川「プタヌ川」に挟まれた場所にあります。パクリサン川から湧き出る泉があり、「浄化」「解毒」「魔よけ」の三つの聖水が湧くと伝えられています。

泉のすぐそばには沐浴場も設けられており、祈りを捧げながら「ムルカット(沐浴)」で身を清めるために、バリ島全土から多くの人々が訪れます。

 

●テガラランのライス・テラス

バリ島の人気観光地、テガラランのライステラス。周辺にはカフェもたくさんあり、棚田を眺めながらのランチやティータイムがおすすめです。

 

●ゴア・ガジャ

ゴアガジャ(Goa Gajah)は、11世紀ごろに造られた古代遺跡で、僧侶が瞑想や修行を行った場所とされています。名前の由来は、「ゴア(Goa)」が洞窟、「ガジャ(Gajah)」が象を意味し、「象の洞窟」という意味です。14世紀にオランダ人がこの遺跡を発見した際、象の石像のように見える像を見つけたことから名づけられました。

1923年に発見された有名な顔のレリーフが掘られた洞窟の内部には、ガネーシャ神とヒンドゥー教の三大神(シヴァ、ヴィシュヌ、ブラフマ)を祀る3体のリンガが安置されています。

 

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スケジュール例:

08:00 ホテル出発(クタ)
09:30 タマン・アユン寺院
11:00 ジャティルウィ・ライステラス散策
12:00 ランチ(ジャティルウィの棚田ビューレストラン)
14:00 ウルン・ダヌ・バトゥール寺院 or ティルタ・ウンプル寺院
20:00 ホテル到着(クタ)