バトゥールサンライズトレッキング体験記その2<山頂編>【バリ島・観光情報】

2018年04月25日 バリ島観光情報

 

登り切って良かったと

心から思える絶景に出会える

 

湿度が高く少しでも歩くと滝のように汗が噴き出す中、全員がほぼ初心者というコンディションで、”ビギナー向け”であるバトゥール山にやっとの思いで登り着いた我々グループ。そこで待っていたのは、濃厚な霧が立ち込める真っ白な世界。さすがに頂上の気温は低く、さらに汗で濡れた服が否応なしに体温を奪い、持参した上着を着ても寒さを感じるほど。正直、ここまで頑張って登れただけでいいかと、諦めムードが他の参加者にも漂い始めたその時、一気に空の様子が動いた。

時刻にして6時半を過ぎた頃、カルデラ湖の上のあたりの東の空に薄オレンジの太陽が姿を現わす。そして、その光を受けた右側の空に浮かび上がってきたのが、外輪山の一つにあるバリ島で3番めに高いアバン山。普段山の山頂を目線と同じ高さで見る機会がない私はその位置と距離に少し驚いてしまった。雲が切れかかった空に浮かぶ朝靄と活火山であるバトゥール山から立ち上る水蒸気、そして強い光を放つ昇りたての太陽と辺りが幻想的な光景に包まれる。空が明るむにつれ、三日月型のバトゥール湖やアバン山の後ろにわずかな白い噴煙を上げるアグン山も見えてくるようになった。真後ろを見れば火口側は切り立った垂直の崖となっていて、400mという底までの高低差がある険しい崖にもかかわらず柵もないむき出しの状態となっていて思わず身震いが出てしまうほど。

高い位置に登ってきた太陽の光を浴びて冷え切った身体にようやく温かみが戻ってきた頃、山頂には沢山の野生の猿がやってきた。野生の猿というと悪名名高きウルワツ寺院のイタズラ猿を思い出し、カメラを向けるのも躊躇してしまうが、ここの猿は日頃から登山者にたっぷり食べ物を貰っているせいか温厚な感じがした。しかし、大人しいとはいえど野生は野生、朝ご飯にと置いていたバナナサンド&ケーキ、温泉卵は気が付いた時には全くなくなってしまっていたのが実に無念。最終的にお鉢の最先端まで移動して、一通り写真などを撮り終えた後、もっとこの景色の中に居たいという名残惜しい気持ちを抱えつつ下山の準備がはじまった。

 

当日の流れ

6:00過ぎ〜7:30 頂上散策

山頂では、お鉢を歩いて景色を眺めて写真を撮る位しかすることがなく、山頂で過ごす時間はその人次第といったところ。山頂では、ミネラルウォーターやポカリスウェットなどの冷たい飲み物の他に温かいコーヒーも売っているので無理して行き帰り分の飲み物を持っていく必要はない。1本Rp.40,000と随分割高にはなるが、自力で運んできてくれる売り子さんの手間を考えれば致し方ないだろう。登っている時は動くので暑くなるが、明け方はかなり冷えるので+1枚上着を持っていくのがベター。また、頂上にはトイレがなく、どうしてもという場合は自然の中でとなるので、ティッシュ(ウェットティッシュ)とゴミ用の袋は持参した方が◎。日が昇ってくると太陽が近いせいか、かなり眩しく感じられるので気になる方はサングラスもあった方が良い。

 

→次へと続く

 

バトゥール

雲が晴れてうっすらと姿を現し始めたアバン山、後ろにはアグン山がそびえているがこの時点でははっきり見えず

ここに来て良かったと心から感謝せずにはいられない絶景に出会える

バトゥール

太陽が昇ったばかりの朝の清々しい空気はやっぱり格別

400mはあるらしい切り立った崖に足がすくむ

食に飢えてないせいかどの猿もまるまると体格が良い

猿と記念撮影その1

猿と記念撮影その2は登山ガイドのマデさんと一緒に

一眼までとはいわないがカメラ持参は必ず!

最後に人が少なくなるのを待って頂上を目指す

過去に何度も大きな噴火を繰り返したバトゥール山の溶岩跡が見える

頂上からバトゥール湖畔の村を眺める

バトゥール

アバン山にシルエットのように重なって見えるのがバリ島最高峰のアグン山

絵葉書にして取っておきたい美景

 

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