今日のバリ島のお天気♪2017年1月8日
<ブロモ山への行き方>
第2の都市スラバヤを経由するのが一般的
ブロモ山に一番近い空港としては東ジャワの小都市マラン空港があるが、現在ローカルエアラインのウィングエアーが1日1便だけと数が少なく何かと不便なため、一般的にはスラバヤのジュアンダ国際空港を利用する。バリ島からスラバヤまでは約1時間の空路となり、1日3便のガルーダ・インドネシア航空のほか、その他各社もデイリーで就航している。また、ジュアンダ国際空港からブロモ山へは南へ約90km、通常であれば3−4時間の道のりとなる。
ブロモ山への足の手配はスラバヤの空港でも可能だが、バリ島滞在中に予約しておいたほうが安心だ
<東ジャワ最大の都市スラバヤ>
スラバヤは東ジャワ州の州都であり、インドネシア第2の都市。オランダ植民地時代から貿易の拠点として発展し、現在でも東南アジア最大級の港の玄関口として重要な役割を持つ。また、東ジャワには名物料理も多く、黒い牛肉スープ「ラウォン」やスパイシーチキンスープ「ソトアヤム」、鶏肉の甘辛串焼き「サテアヤム」などは、日本人の口にも合いやすいので、本場の味をぜひ一度試してみたい。
クルワッという実と牛肉を煮込んで出来た黒いスープが特徴のラウォン
写真手前のソトアヤム(チキンスープ)の他に写真奥のソプ・ブントゥット(オックステールスープ)などスープ料理が美味しいスラバヤ
<厳しい自然の中で生きる人々ーブロモ山の歴史>
住人の大多数がイスラム教を信仰するジャワ島において、このブロモ山ではヒンドゥー教の神を祀り、長い間に渡って聖峰として崇められてきた。それは、13−16世紀にかけて東ジャワを中心に栄えた、インドネシア最後のヒンドゥー王朝マジャパヒト王国が深く関係している。15世紀ジャワ島にイスラム教が伝来すると、一大勢力をもつマタラム王国というイスラム国家が成立し、宗教を巡る権力争いが絶えなくなる。16世紀に入り、マジャパヒト王国が滅亡の時を迎える際に、追われた人々がこの険しい山麓に逃げ込み、この地ではヒンドゥ教を信仰するようになったのだと言われている。現在では、その子孫にあたるテンガル族がこの地に棲み、満月の夜に火の神の怒りを鎮める儀式を執り行うなど、伝統を守り続けた生活をしている。
ブロモ山の麓にあるヒンドゥー寺院は、同じヒンドゥー寺院とは言えどバリ島にあるそれとは建築様式が大きく異なっている
人々の多くはブロモ山の観光に携わりながら生計を立てている
近郊のマランには、マジャパヒト時代のヒンドゥ遺跡が多く存在している
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