知られざる至福の楽園を訪ねて<ブロモ聖峰を巡る旅>その1【インドネシア・観光情報】

2017年01月2日 ブロモ山情報

 

〜この感動を味わいたくてここまでやって来た〜

Healing Trip at Mt.Bromo

 

凍えんばかりの冷風が頬を撫で、思わずここは熱帯インドネシアなのだろうかと疑いたくなるほどの寒さが身を包む。国内2番目の大都市スラバヤから南へ90km、標高2300mの所に位置するブロモ山は、朝晩ともなれば5℃まで気温が冷えることもあるのだとか。過去の大噴火の影響で出来たカルデラの中に、さらに小さな火山が出来た複式火山と呼ばれるブロモ山一帯には、「神々の庭」と形容されるまでの景色が広がっており、訪れるものに感動を与えている。朝日を浴びて美しい凹凸が見え始めた山肌の麓には、真っ白な雲の絨毯が広がり、やがて火の神を祀ったヒンドゥー寺院がその姿を露わにする・・・目の前で繰り広げられる自然の協奏曲の荘厳さは、しばし言葉を発するのすら忘れてしまうほどだ。

ブロモ山

ブロモ山を含むこの地域は、1982年にブロモ・テンゲル・スメル国立公園に指定された。ジャワ島最高峰のスメル山、活火山のブロモ山、テンゲル山などの火山群や湖沼などが含まれている。またこの地方は、16世紀に移り住んだ人々によってヒンドゥ教がもたらされ、イスラム教が大半を占めるジャワ島において異色の存在となっている。日が昇ったあと、雲海の中に浮かび上がるヒンドゥ寺院の姿が実に神秘的。

ブロモ山

切り立った山肌やゴツゴツした岩など、見渡す限りジェラシックパークのような世界が広がる。広大なジャワ島の自然を肌で感じ取ることができる貴重な体験。

ブロモ山

自然が作り出した砂の芸術。日が昇る前と後では気温差も大きく、晴れた日の日中には遮るものがないため直射日光の対策も必要。

 

〜美しい空の物語〜

ご来光と共に姿を現すジャワの大地が感動を呼ぶ

ブロモ山

ここを訪れる観光客の目的のほとんどがこのサンライズ。極寒の中、東の空が赤みを帯び、次第に山の全景が浮かび上がってくる様子は、まるで別世界の映像を見ているような美しさだ。幻想的な朝焼けを見るツアーも催行されている。

ブロモ山

プナンジャカン山の展望台よりブロモ山のサンライズを臨む。黄金色の空はまるで神々がこの地に降り立った瞬間を表しているよう。自然が相手なので毎回このような美しい景色が拝める訳ではないので、出会えたらラッキーだ。

ブロモ山

空気がきれいで光害の少ない山奥では星空観測も楽しめる。澄み切った空からは満点の星が落ちてくるかのようだ。山の上は標高が高いだけでなく風も強いので体感温度はかなり寒く感じるはず。防水加工のあるジャケットがあると何かと便利。