おすすめのデラックスホテル3選《ウルワツ/ジンバラン地区》【バリ島・ホテル情報】
職人の手で一つ一つ丁寧に作り上げられた
温かみのある陶器は今一番のトレンド
バリ島で陶器というと、自然をモチーフにした淡い緑色のテーブルウェアがあまりに有名な「ジェンガラ・ケラミック」。そこに最近急にあちらこちらで名前を聞くようになったのが、「ケバラ・ケラミック」だ。ウブド、チャングーのバトゥブリック、サヌール、ヌサドゥアに直営店を構えるほか、「リッツカールトン」や「フェアモント」、「フォーシーズンズ」などのラグジュアリー系ホテル、「ママサン」「サロン」など旬のレストランやスパなどが、こぞってこちらの陶器類を使うようになってきて、飛ぶ鳥を落とすかのような勢いで一気にブレイク。2017年にオープンしたデザイナーズホテル「インディゴ・バリ」のコーヒーショップでも、こちらのカップやソーサー、食器類が食卓に彩りを添えている。こちらのケラミックは、全てハンドメイド、さらに各ホテルやレストランのコンセプトに合わせてオリジナルデザインの陶器を作ってくれるというのが人気の秘訣だ。サヌールよりのデンパサールにある工場にはショールームが設けられていて、今までの代表的な作品が展示してある。それを見るだけで、例えそのレストランに行ったことがなくても、何料理なのかとかどういう内装のお店なのかとかが何となく想像出来てしまうのは、ここのデザイン力の高さゆえだろう。もちろん、卸し専門というわけではなく、ショップでは一般向けに販売もされていて、一目で「ケバラケラミック」のものと判るカラフルなデザインのものや日本の食卓にもぴったりのシックなものなど多数のシリーズを揃えているので、気になる方はぜひ足を運んでみて。
<工房 at デンパサール>
サヌールにほど近いデンパサールエリアでデザイン・製作を一括して行っている。工房にはショールームも併設してあり、さまざまなデザインとアイテムを直接見ることができる。
ホテル、レストラン、スパで使用されているプロダクトが並んだショールーム
「リッツカールトン・バリ」のインドネシアンダイニング「ブジャナ」にて使用
「リッツカールトン・バリ」内の日本食ダイニング「楽」にて使用
スミニャックの中華ダイニング「ハッピー・チャッピー」にて使用
<製作プロセス>
「クバラケラミック」の陶器は、成形、2度の色つけ、焼成、仕上げまで全て職人による手作業で行っている。大量生産のものとは違う手作りならではの味のある仕上がりが、こちらの商品の魅力だ。
<成形>
ろくろを使い大まかな形を整えていく職人の手際の良さは見ていて心地が良いほど
スポンジやナイフを使ってより正確な形になるよう仕上げを行う
2、乾燥、素焼き
丸一日そのまま乾燥させる
最終的なチェックを行い、その後はドライルームにて乾燥させる
乾燥をさせた後さらに強度を高めるため素焼きを行う
3、色つけ、絵付け
一度素焼きを行った陶器類はいよいよ色つけの段階に入る。「クバラケラミック」の特徴とも言える美しい色合いを出すための大切なプロセスだ。スポンジや刷毛、スプレーを使って一つ一つ色を乗せていく他、絵を描いたり彫刻を施したりするのもこの段階で行う。
色の配合や手順は専任の技術担当の指示に従って行われる
細かい作業も全て手作業で行う
本焼きの前には美しい色を出したり強度を高めたりするため釉薬の塗布も行う
4、本焼き後、仕上げ
色つけや装飾を行った後は本焼きのプロセスを得て、いよいよ製品の完成が間近となる。最終的に一つ一つの検品を行い、合格したものだけが市場に出回ることとなる。
検品では、色むらや傷がないかなど細かいところもチェックしていく
検品を合格した製品のみが出荷される
<ショップ>
サヌールのダナウ・ポソ通りやチャングーのバトゥブリック通り、ウブドのデウィシタ通りなどに「クバラ・ホーム」の店舗が設けられている他、「アリラ・ウルワツ」「アリラ・マンギス」「アマンダり」などホテル内のショップ、「インディゴ・スミニャック」内のカフェなどで商品の購入ができる。
サヌールのダナウポソ通り沿いにある「クバラ・ホーム」
南国らしいカラフルな色合いと手作りならではのほっこりしたフォルムで日本人にも人気のシリーズはオーストラリア人染色家によるもの
ホテル「インディゴ・バリ」にも販売スペースが設けられている
<工房>
Jl. Mertasari No. 21, Suwung Kangin, Sidakarya
<ショップ>
Jl. Danau Poso No.20, Sanur