【ジャカルタ 観光ツアー】インドネシア国立博物館(National Museum of Indonesia)

2024年11月18日 ジャカルタ情報

 

こんにちは皆さん!!
現在ジャカルタの大学に留学中のヒロコです。

 

今回は、WENDYツアーが提供する「ジャカルタ市内1日観光ツアー」に参加してきました。国立博物館、モナス、東南アジア最大のモスク、カフェバタビアでランチ、バタビア広場、タマンミニ。以下の6か所の観光地を巡った記録を紹介します。

各スポットの見どころや感想を交えながら、ジャカルタの魅力を皆様にたっぷりとお伝えします!

 

国立博物館(National Museum of Indonesia)

 

最初に訪れたのは、インドネシアの歴史や文化を深く知ることができる国立博物館(National Museum of Indonesia)です。

 

 

1868年にオランダ植民地政府によって設立され、「象の博物館(Museum Gajah)」の愛称でも知られています。この愛称は、タイ王国の国王から贈られた象の像が博物館の前庭に置かれていることに由来しています。

 

ここは、2023年9月の火災により展示棟の一部が焼失し、しばらくの間休館していましたが、2024年10月15日に再開しました。

 

展示物

国立博物館のコレクションには、石器時代から現代に至るまでのインドネシア全土の遺物や芸術品がなんと約14万点以上も含まれています。その展示内容は、インドネシアの歴史、民族、宗教、芸術、貿易に関する資料まで多岐にわたります。

 

 

入場ゲートを通り、中に入るとすぐにインドネシア全土の地図が展示されていました。インドネシアの国の広さと多様性に圧倒されました。
地図の周りにはそれぞれの民族の男性と女性の顔が展示されており、各地域の文化や特徴が視覚的に表現されていました。

 

考古学コレクションコーナー

 

 

 

このコーナーで私が特に印象に残ったのは、「知識の神様」ガネーシャの遺物です。展示されているガネーシャの像や石版は、どれも非常に精巧に彫刻されており、その細部に込められた技術と信仰心に圧倒されました。
この遺物を通じて、ガネーシャがインド文化における知識や学問の象徴として深く信仰されていることが伝わり、その存在が持つ力強さと敬虔さを感じることができました。

 

 

また、このツアーには日本語のガイドさんがついています。日本語で案内してもらえることで、細かなポイントや背景も深く理解できるのが嬉しいポイントです。

 

古代文字と手稿

 

ここでは、古代ジャワ文字で刻まれた石碑や手稿が展示されており、サンスクリット語の影響を受けた文字の進化と宗教の影響を見ることができます。歴史的な文化交流と宗教の深い影響を感じる貴重な体験ができました。

 

 

考古学コレクションコーナーを見た後、この広々とした大広間にたどり着きます。開放感があり、洋風な雰囲気が感じられました。古代の遺物と対照的に、モダンで広々とした空間が心地よかったです。

 

火災被害展示

火災によって損傷した展示品や、消火活動の際に破損した遺物の一部が、今回の特別展示で紹介されています。

 

 

 

展示棟の一部は、上記の画像のように火災の痕跡がそのまま残されていました。

焼け焦げた壁や展示ケースが、災害の深刻さを物語り、貴重な文化財がいかに脆く、守るべき存在であるかを実感させられます。

 

貿易の歴史を示す展示

このコーナーには中国や中東からもたらされた陶磁器や貨幣が展示されています。

 

 

これらの展示物がそのまま大切に保管され、時代を超えて私たちに伝えられていることに感動しました。貿易を通じて育まれた文化交流の深さが、物のひとつひとつにまるで宿っているようでした。

 

 

再開後の新たな展示や工夫

 

再開に伴い、インタラクティブな展示やデジタルガイドが追加され、より深くインドネシアの歴史に触れられるようになっています。

上記の画像は、来館者の顔をスキャンして、インドネシアの多様な地域の特徴を反映した姿に変換し、モニターに表示するものです。訪れた人々は、豊かな文化的多様性を視覚的に楽しむことができ、常に行列ができていていました。

 

まとめ

 

火災の試練を経て再スタートを切った国立博物館は、まさにインドネシアの歴史と文化の心臓です。
ジャカルタを訪れる際には、ぜひ足を運び、この国の過去から現代に至る歴史の流れを体感してみてください。

 

国立博物館(National Museum of Indonesia)

営業時間:火・水・木  08:00~16:00 / 金・土・日  08:00~20:00

定休日:月曜日&祝日